【建設業・製造業の管理職に調査】7割以上が属人化している業務があると回答!属人化が起こっている原因は共通して「人材不足」が1位に
約9割が人材不足解消には属人化からの脱却が重要だと回答
約9割が人材不足解消には属人化からの脱却が重要だと回答
株式会社SMB(所在地:愛知県知多郡東浦町、代表取締役社長:廣瀬 修)は、①建設業の管理職/②製造業の管理職を対象に、「人材不足と業務の属人化」に関する調査を実施しました。
2007年に超高齢化社会を迎え、社会保障費の負担増などが見込まれる「2025年問題」。
団塊世代が後期高齢者になり、2025年には75歳以上の後期高齢者は人口全体の18%を占めることから、企業では人材不足がさらに深刻化すると考えられます。
この状況下で、現場の問題と経営層の意向の板挟みにある管理職は、業務の属人化にどのような課題を感じているのでしょうか。
そこで今回、株式会社SMB(https://www.smb-inc.co.jp/)は、①建設業の管理職/②製造業の管理職を対象に、「人材不足と業務の属人化」に関する調査を実施しました。
調査概要:「人材不足と業務の属人化」に関する調査
はじめに、「現在、業務において人材不足を感じていますか?」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
わずかではありますが、製造業に比べて建設業のほうが人材不足を強く感じている割合が高いものの、両業界ともに8割以上の方が人材不足を感じていることが明らかになりました。
では、人材不足の原因についてどのように感じているのでしょうか。
「人材不足の原因をどのように感じていますか?(複数回答可)」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
建設業の方は、6割以上の方が『業界の魅力不足』が原因だと感じているほか、労働環境や待遇面など働きやすさに対する課題も原因として挙げられました。
製造業では、4割以上の方が『給与や福利厚生が不十分』が原因だと感じているほか、世代交代に伴う高齢化の影響を懸念する声も目立ちました。現場でのスキルの継承や、業界イメージにも課題を感じているようです。
人材不足を感じる中、現在属人化していると感じる業務はどの程度あるのでしょう。
「現在、属人化していると感じる業務はありますか?」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
両業界ともに、約8割の方が属人化を感じているようですが、どのような業務で属人化が起こっているのでしょう。
両業界ともに、約8割の方が属人化を感じているようですが、どのような業務で属人化が起こっているのでしょう。
どちらの業界も『業務全体の進行管理』といった業務で特に属人化しているようですが、製造業では『問題発生時のトラブル対応』の属人化が建設業に比べて目立つ結果になりました。
では、どのような理由で属人化が起こっているのでしょうか。
「属人化が起こっている理由として当てはまるものを全て選んでください(複数回答可)」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
両業界ともに、人材不足が属人化の最大の理由として挙げられました。
建設業では業務内容の専門性の高さが、システム化・デジタル化の進展を難しくしている可能性が考えられます。
また、製造業では業務の引き継ぎ不足や、マニュアル整備の遅れが課題となっており、個々の担当者に強く依存している様子がうかがえます。
人材不足が理由で属人化が起こっていることがわかりましたが、属人化が続くことでどのようなリスクがあると思うのでしょう。
「今後も属人化が続くことによって、どのようなリスクが懸念されますか?(複数回答可)」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
両業界とも『従業員の負担増加』『業務効率の低下』といったリスクを認識しており、属人化が企業全体のパフォーマンスに大きく影響を与えることが懸念されます。
では、これまでに属人化によってトラブルが発生した経験はあるのでしょうか。
具体的に聞いてみました。
業務の引き継ぎ不足で顧客に迷惑をかけたり、特定の技術者しかできない業務があったりと、属人化によってさまざまなトラブルを経験したことが示されました。
では、属人化解消のためにはどのような取り組みが必要だと感じているのでしょうか。
「属人化解消に向けてどのような取り組みが必要だと感じていますか?(複数回答可)」と質問したところ、全体で『業務フローの見直しと簡素化(45.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『業務マニュアルの作成・整備(41.0%)』『業務の分担化やチーム化の推進(40.8%)』となりました。
多くの人が属人化の解消に向けて、業務プロセスを見直し、誰でもスムーズに進められる体制を整える必要性を感じているようです。
また、経験やノウハウを形式化して共有するための業務マニュアル整備や、業務を分担して負担を分散させる体制づくりへの関心も高いことがうかがえます。
では、デジタル化によって属人化を解消できるとしたら、どのような効果を期待するのでしょうか。
「デジタル化によって属人化を解消することで、どのような効果を期待しますか?(複数回答可)」と質問したところ、全体で『業務効率化の促進(61.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『ノウハウや知識の共有・蓄積(59.2%)』『特定の社員への業務集中の緩和(53.6%)』となりました。
デジタル化によって属人化を解消し、業務の効率化を期待する声が多いようです。特に、ノウハウの共有や業務の分散が進むことで、特定の担当者への依存が減り、組織全体の働きやすさ向上への期待が伺えます。
今後、より人材不足の深刻化が予想されますが、人材不足を解消するためには属人化の問題を解決することが重要だと思う方はどの程度いるのでしょう。
「今後さらに深刻化が予想される人材不足を解消するために、属人化の問題を解決することはどれくらい重要だと考えますか?」と質問したところ、建設業と製造業で以下のような回答結果になりました。
両業界ともに、人材不足を解消するための属人化解消の重要性を感じている割合が高いことが示されました。
今回の調査で、建設業と製造業の管理職が感じている、「人材不足」「業務の属人化」に関する問題が明らかになりました。
両業界ともに人材不足を強く感じている方は多く、人材不足の原因としては、建設業では「業界の魅力不足」や「労働時間・環境の問題」が上位になり、製造業では「給与や福利厚生が不十分」といった回答が目立ちました。
属人化していると感じる業務があると思う方は両業界とも多く、特に属人化が起こりやすい業務として「業務全体の進行管理」が最多になりましたが、建設業では「教育・指導業務」、製造業では「問題発生時のトラブル対応」といった回答が多く見られました。
属人化の原因としては、「人材不足により特定の人に業務が集中している」ことが共通して最大の理由として挙げられ、これに加えて製造業では「業務の引き継ぎ不足」が顕著な課題となっています。
今後も属人化が続くことで「従業員の負担増加」や「業務効率の低下」などが懸念されることから、属人化解消のために「業務フローの見直しと簡素化」や「業務マニュアルの整備」といった取り組みが必要だと感じていることがわかりました。
また、デジタル化に期待される効果としては「業務効率化の促進」や「ノウハウの共有・蓄積」が上位になり、両業界とも属人化の解消が人材不足の解決策として重要と認識している方が多いことが示されました。
業務の効率化や属人化解消を通じて、持続可能な人材活用の体制を構築することが、人材不足解消につながるのではないでしょうか。
今回、「人材不足と業務の属人化」に関する調査を実施した株式会社SMBは、業務管理システム『BizLib(ビズリブ)』(http://www.bizlib.net/index.html)を運営しています。
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